(その頃、アールバイパー達は……)

にとりのテントで休息をとっていたが、まだ空も白む前に俺は起こされてしまった。

にとり「命蓮寺のメンバーが人里から出ていくのを見かけた。きっとアールバイパーを探しているんだ。ここに留まっていては危ない!」

見上げると大きなアンカーを手にした影が横切るのを俺は確認した。ムラサのもので間違いないだろう。幸いなことに妖怪の山方面へ向かっている。俺達の目的地は真逆であるから幸いである。

急いでにとりのテントを収納すると、いそいそと人里に入り込まないように迂回しつつ抜けていく。が、その途中で……

雛「さっきのアンカー持った子が戻ってきたわ。その銀翼の姿は目立ちすぎる! 見つかっては厄介ね。どこかに身を隠さないと」

暗闇の中、やむなく高度を低くして息を潜めていると小さな洞穴を見つける。俺達は一度そこで身を隠すことにした。

にとり「なんだろうここ、自然の洞窟って感じじゃないな」

明らかに何者かに掘られた跡、あまりに直線的すぎる道、怪しいと思い探索することにしたのだが、その奥にあるものを目にして俺は驚愕した。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら