ゴーレム「キッヒヒヒヒィ! まぁた会ったなぁぁ、銀翼の末裔っ!」

切断された触手をボコボコと再生させると、片方の触手をこちらに向けてくる。

貴方「バイターに食われたと思ったら生きていたのか、ゴーレム!」

永遠亭で、地霊殿でこちらの行く手を阻んできたバクテリアンの残党、奴が三度俺の前に現れたのだ。

腕を組むと触手の先をポキポキと鳴らす、いや触手がポキポキ言うはずない。よく見ると自分で効果音を口にしているだけであった。

ゴーレム「この俺様をあーんな周囲を同化したり子作りに励んでばかりのバイドの野郎どもと一緒にするなよ? 再び地獄の底から這いあがってやったぜ! テメーを、本物のアールバイパーとやらに引導を渡す為にな!」

触手をビシッとこちらに向けて宣戦布告する脳みそ。

こいつはそれであの大妖精に取り付いていたのだろうか。いくら妖精の中では強そうとはいえ戦った感じではチルノの足元にも及ばない感じであった。ゴーレムがあの妖精を操って俺を仕留めようという魂胆だとしたら大誤算もいいところである。

にとり「君に構っている暇はない。○○、こんな奴さっさとやっつけてやろう!」

にとりが前に出るとゴーレムと対峙する。こんな奴はさっさと倒して先に進みたい。だが、今のゴーレムの発言、何か引っかかるぞ……?

貴方「待つんだ、ゴーレム。さっき俺を見て『本物のアールバイパー』と言っていたな。つまりお前はアールバイパーの偽物がいることを知っていて、でもこの俺を本物だと認識した。違うか?」

にとりの弾幕とゴーレムの触手がぶつかり合わんまさにその時に水を差す俺。戦闘はすんでのところで中断された。

ゴーレム「ったりめーだろ。二度も俺様の顔に泥を塗ったアンチクショウの顔を間違えるなんてありえねぇぜ。手の込んだ偽物まで用意しやがって……。しかも偽物の方がなんか容赦ないっぽいし」

ふむ、これは使えるかもしれないぞ。何かきっかけがあればこいつを味方に引きずり込むことが出来る。

貴方「その偽物ってのを俺は追いかけているんだ。だから……」
ゴーレム「アホ言ってんじゃねー! なんでよりにもよって一番憎たらしいテメーの手助けなんざしないといけねーんだ」

うーん、直球で交渉してもダメそうだな。そうしていると騒ぎを聞きつけたのか、別の妖精が近づいてきた。

???「さっきからあたいのシマでうるさくしているのはどこのどいつだー!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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