それからというもの……
幽香「ほら、また隙を晒している!」
貴方「ぎゃあっ!」
特訓という大義名分を掲げた……
幽香「そんなんじゃ背後を取られるわよ? こんな感じに」
貴方「がはっ!」
銀翼いびりが始まった……
幽香「パワーが分散しているわ。もっと集中なさい!」
貴方「ピチューン!」
俺から、いや幽香さんから逃げるようにメディスンを探しに行った雛たちが戻ってきても誰も何も言えるような状況ではなかった。
これで何度目だろうか、度重なる被弾でアールバイパーがついに大破してしまった。
貴方「ストップストップ! これ以上は本当にヤバい」
日傘を向けて追撃しようとする幽香さんであったが、俺はリデュースを解除してキャノピーを開いた。次いで幽香さんは外で傍観していた河童を睨み付ける。彼女はガクガクと激しく首を縦に振っていた。
幽香「ドクターストップってことね。仕方ない」
満足いく成果が得られずに幽香さんはさぞ不機嫌であろうと思ったが、意外なことにわずかに笑みを浮かべているようだ。
幽香「あー、スカッとし……じゃなかった。人間にしては及第点ってところね。流石は異変解決の実績を持っているだけのことはあるってのが分かったわ」
今本音が聞こえたような……? それよりもあれだけボコボコにされたというのに戦闘面では特に問題なしと言っているようにすら感じる。
幽香「えっ、一度も勝てなかったって? 当り前よ、弾幕ごっこ覚えたてのペーペーの人間ごときに私を傷つけることなんて出来ないわ!」
そんなハッキリ言われても……。じゃあ本当に今のはただ無意味に俺を傷つけただけじゃ……。そう脳裏によぎって矢先に彼女は先程の特訓の意味を教えてくれた。
幽香「圧倒的な絶望感を前にどれだけ抗うガッツがあるかを測っていたのよ。これは完璧ね。さすがは『希望の銀翼』と名乗るだけのことはあるわ」
つまり俺がさらに強くなるためには魔力のコントロールを上手くできるようにならないといけないってことになる。「次は心の特訓よ」と一言言い出すと俺の腕を強引に掴み、向日葵畑の中へと入っていった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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