あくる日、俺はまた雛とにとりを呼び、次に向かうべき場所について議論を交わす。

貴方「永遠亭からの援助が絶望的となった今、他の場所で味方を探さないといけない」

幻想郷全土が書かれた地図を広げ、ウヌヌと唸るが、決定的な答えは出てこない。3人でどうしたものかと首をかしげていると……

こいし「4人だよ! 私を忘れないで!」

いつの間にかこいしが戻っていた。本当に自由人というか神出鬼没というか……。猫かお前は。でも地底の猫といえばお燐……。

にとり「そうだ、地底だよ。さしものバイオレントバイパーも地底までは手が回っていないと思う。どうして今まで気付かなかったんだろう?」

まさかあの地獄のような地底に再び足を運ぶことになるとは。だが、その計画はとん挫することになる。

こいし「さっきね、○○の所に戻ろうとしたらアールバイパーの中に○○がいなくてさ、そしたらビックリ。○○がいないのに勝手に空を飛んだんだよ!」

このサトリ妖怪がキャッキャとはしゃぎ、両手をブンブンと振り回しながら説明しているが、言っていることが本当なら彼女はとんでもないものと遭遇していたことになる。

雛「もしかしなくてもバイオレントバイパーね」
貴方「襲われなかったのか? んで、奴はどこに行った!?」

「うーん」と首を傾げた後に「あっち」と指さす。正直それだけでは俺にはわからない。

にとり「あの方向は妖怪の山じゃないか。今更何の用事が……?」

奴は今まで命蓮寺、人里、紅魔館、そして天狗の新聞によると永遠亭を襲撃してきた。俺達やバイオレントバイパーが到達していない勢力といえば白玉楼や天界、地霊殿に守矢神社、あとは博麗神社などなど……。

貴方「はっ! あいつまさか……。奴の次のターゲットは守矢神社か天狗のテリトリーだ! 白玉楼や天界はここからあまりに遠すぎるし、博麗神社の霊夢に戦いを挑むのはあまりに危険すぎる。消去法で行くと守矢神社が一番狙われやすい」

恐らくは俺の計画の最初の拠点であった妖怪の山を陥落させるのは後回しにしていたといったところだろう。

にとり「確か神奈子は『間欠泉地下センター』の運営も行っており、地底との太いパイプを持っている。更に高い山だから天界にも近いと言えるよ」

急ぐぞ、奴の次の計画は何としても止めなくてはいけない! 俺は銀翼に乗り込むと3人を連れて再び「妖怪の山」へと向かう……。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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