神奈子「何やってんだい早苗っ! 惚けてないで助太刀してやりなっ」
我に返る早苗さんはクローからエネルギーを吸収し、やはり太いレーザーを発する。レーザーは細りかけたαビームにあたると、みるみる勢いを取り戻していく。
早苗「おおっ、ちょっと違うけど『バーストリンク』が出来るんですね。さあ、神奈子様も!」
バーストリンクというのは「バースト」と呼ばれる『αビーム』とはちょっと違うビームを複数機で重なり合うように発射するというものである。こうすることでより強力なビーム攻撃を仕掛けることが出来るという仕組みだ。
αビームはそのバーストというものとはちょっと違うが、それに似たような現象が起きている。続いて神奈子も加勢する。逆にエネルギーを吸い取られたバイオレントバイパーは極太のαビームを喰らい、フラつく。
神奈子「よし、弱っているぞ。このままトドメを……!」
が、バイオレントバイパーは限界まで高度を落とすと守矢神社から逃げるように立ち去っていくではないか。
早苗「なんて逃げ足の速い……」
貴方「ああ、だが今の俺なら勝てる。あとは逃げられないようにするだけだ」
俺は懐から宝塔型通信機を取り出した。ここで一声号令をかければ俺に味方してくれた仲間全員に伝わる。俺は声高々と宣言した。
貴方「バイオレントバイパーが守矢神社から逃走開始。各自の拠点から少しずつ幻想郷の中心へ向かえ!」
それを端の方で見ていた神奈子であったが、少しも動かずに低い声で叫ぶ。
神奈子「いるんだろう鴉天狗? 隠れてないで出てきてはどうだ?」
文「あやややや!? いやー、私は天狗たちの治療を椛に押し付けたところだし、私は真実を皆さんに伝えるためにちょいと取材とやらを……」
慌てふためく文に俺は近づく。
貴方「お前も見ただろう? 俺ではないもう一つの銀翼の姿を。奴を野放しにするわけにはいかない。鳥獣伎楽や幽香、チルノなんかに奴を逃げられないようにする包囲網を作るように依頼してある。彼女達が上手く動けるように微調整する指示を出して回してほしい。幻想郷最速のお前だからこそ、こう頼むのだ」
やるぞ、しくじるわけにはいかない。奴に、バイオレントバイパーに引導を渡し、真実を幻想郷じゅうに知らしめるのだ!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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