貴方「心を読む妖怪とは戦ったことがある。ならばこれはどうだ?」
俺はネメシス達を呼び出して別々の方向から攻撃させる。地霊殿の古明地さとりは心を読む能力を持っていたが、ジェイド・ロス提督率いるバイド艦隊や俺達という多人数の心をいっぺんに読もうとした結果、細かいミスが頻発していた。
確かあの時はアールバイパーをバイド艦隊の一員だと決めつけてバイド達と同じトラウマ攻撃を仕掛けていたんだったな。
いくら心を読めようとも一度にこれだけの心を正確に読み取るのは大きな負担となる筈だ。そうやって神子にプレッシャーをかけていき、疲弊したところに逆転の一手を仕掛ける。
だから今は時間稼ぎだ。ゆっくり霊夢の体当たりをかわし、コンパクの斬撃をいなす。ネメシスの槍が神子の耳当てをかすめた。よし、いいぞ。このまま奴を翻弄させ続ければ……。
神子「何か、勘違いしていないか? それでこの私を、豊郷耳神子をやり込めたつもりか!」
一閃、それだけであった。神子は一閃しただけで3つのオプションを全て撃退してしまったのだ。あ、あり得ない……。オプションが直線状に並んだ瞬間を狙ってたった一振りで一網打尽にしてしまった。慌てて俺はオプションを回収する。
神子「その勝ち誇った顔、とても滑稽だったぞ○○。大方『一気に多人数の心を読めるはずもない』と高をくくっていたのだろう。忘れたのか、私はかつて『聖徳太子』と呼ばれていたことを!」
聖徳太子だって? ま、まさか……!
神子「たった三人の配下をけしかけて多人数気取りとは片腹痛いわっ! 私の能力は『十人の話を同時に聞くことが出来る程度の能力』。この程度で取り乱すはずもない」
こ、今度こそ手詰まりだ……。頼みのオプションも人格を持たないポッドだけだし、そもそも何を仕掛けても心を読み取られてしまうので不意打ちも出来ない。
神子「いいぞ、その恐怖におののいた顔は。だが同じ顔ばかり見飽きたな。今度こそ引導を渡してくれる!」
再び剣を構えてレーザー発射の準備に入る神子。もはや、これまでか……!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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