至近距離での大声。普段はセーブしていた聴力を解放した直後の山彦の大声。さぞひとたまりもない筈だ。
神子「ぎぃやぁぁぁ! 耳が、耳がー!!」
両手で耳を塞ぎ悶絶している。さあ次は……あれ、見えない。
どうやらこいしは再び瞳を閉じてしまったようだ。
こいし「ごめん、やっぱりこれ以上は無理よ……」
いや、よく頑張ってくれた。俺はこいしの頭を撫でてやると再び神子に向き直る。いいじゃないか、これでおあいこだ。お互いに心の読めない状態なのだから。いや、心を読めない状態が普通の俺の方が少しだけ有利か。
神子「おのれ、おのれ、おのれェーー!」
ドス黒い気が一気に収束してくる。策を練れない以上力に訴えかけるほかない。だが……
貴方「この瞬間を待っていたぞ、神子!」
こちらもすぐさまオプションを全て展開し、ローリングのフォーメーションを取る。そして乱れていた呼吸をゆっくりと整え始める。
落ち着くように、でも闘志は失わないように……。
間もなく神子は自分がデタラメに集めてきた黒い信仰心を直接撃ち出してきた。思った通りだ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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