かくして神子を先頭に白蓮さんの眠る洞窟を奥へ奥へと進んでいく。
神子「ほ、ほら。何にもないでしょ? 大体白蓮さんの封印は私の施したものですから、私が居なければ侵入したところで何にも意味はないのです。なので……」
ベラベラとやたらしゃべる聖徳太子に大きな影が迫る。最初に気付いたのは早苗。甲高い悲鳴を上げ神子も遅れて見上げる。
巨大なダイオウグソクムシ「バイオレントルーラー」だ! その巨体でのしかかってくるつもりだ。皆でこれを避けると……。
にとり「……死んでる」
そう、力なく倒れ込んだだけのようである。胴体にポッカリと穴が開いており何者かと交戦した形跡もあった。
貴方「やっぱりな。実は一度だけ迷い込んでここに来ていたんだ。よくも嘘をついて俺達をバイオレントルーラーに始末させようとしたな!」
怒りに任せて神子に詰め寄るが、その反応は意外なものであった。
神子「知らないわよ! 本当に、何にも。後にも先にも私がベルサー艦を使用したのは先程のみです」
なんだろう、不穏だ。神子は嘘をついている感じはないし、バイオレントルーラーは何者かと戦って死んでいた。頭をもやもやさせているとついに洞窟の最奥へたどり着く。が、案の定というべきか、異変が起きていた。
雛「白蓮さんがいない!?」
神子「そ、そんな馬鹿な!」
だらりと垂れさがった鎖には何も縛られておらず、白蓮さんの姿は本当に消えていたのだ。
貴方「一体全体どうなっているんだよ。どうして白蓮さんがいないんだ?」
神子「私が聞きたいくらいだ! だって封印を私以外の誰かが解いたなんてありえない」
見ると洞窟はさらに奥へ続いているのが分かる。白蓮さんが幻想郷で目撃されたという話は聞いていないから外に出ているとは考えにくい。となるとあの奥か……。
引き続き神子を先頭に洞窟のさらに奥へと突き進んでいく。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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