一気に攻勢に出たバイオレントバイパー。ここはこちらもオプションを取り出して……。
貴方「操術『サイビット・サイファ』!」
ネメシス達に突撃をさせる。が、これも同じく意思を持った灰色のオプションが飛び出してきてこれを迎撃してしまう。そのまま勢いに任せて灰色のオプションがアールバイパーを揺るがす。
遂にアールバイパーは地面に叩きつけられてしまった。激しい衝撃に思わず吐血。
貴方「くそっ……」
ゼエゼエと息を切らしながら再び空を舞おうとするも、腕に力が入らな……。まずい、バイオレントバイパーも高度を下げてきた。トドメを刺すつもりのようだ。無言でこちらに寄ってくる様はまさに殺人マシーンと言ったところか。
こうなったら不意打ちだ。コンパクを呼び寄せるとその魔力を一気に銀翼に集中させる。十分に引き寄せてからのサンダーソードをお見舞いしてやろう。どうにか深呼吸をしてその息を整えると魔力を収束させるイメージを抱き、こっそりレイディアントソードを突き出しつつ……。
貴方「ぐあああっ!」
しまった、バレていたか。なぜ……と困惑していて一つの答えに導かれる。しまった、魔力レーダーだ。魔力レーダーがオーバーウェポンの気配を感じ取ってレイディアントソードで薙ぎ払ってきたのだ。
更に悪いことにまたしてもノイズ音が響き渡る。まさか……まさかまさかまさか!? アレが来るんじゃ……。
早苗「まさか、サンダーソードを!?」
貴方「違う。奴は既にサンダーソードを習得済み。奴はもっと恐ろしいものを……ラーニングしてやがるんだ!」
バイオレントバイパーは不気味な沈黙を保っている。だが、俺には分かった。禁術「オーバーレイド・オーバーウェポン」、これを繰り出してくるのだ。
不気味にバイオレントバイパーの周囲を回転する4つのオプション。その鈍色の光が、一つずつ、一つずつ消えていく。まるで、俺の死までを暗示するカウントダウンのように。
貴方「あああ……」
二重、三重とその魔力を本体に収束させていく。そしてアールバイパーですらできない四重に重なったオーバーウェポン。不気味に赤黒くスパークする剣。もう駄目だ、俺には奴を止める手立てがない。これまでなんだ、アールバイパーではバイオレントバイパーに勝てない。
最後にキラリと剣先が光った。俺は静かに、だが硬く両目を閉じた。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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