青娥の手助けもあり、どうにか博麗神社の裏山に到達する。どうやら裏山に先回りしていたらしく、大木の一部がパカっと開いたかと思うと、青娥が姿を現した。

青娥「ぱちぱちぱち……。やはりお強いだけでなく、とっさの機転もきく。とっても素敵ですわぁ///」

本心なのか違うのか、まるで読めない青娥の祝福を聞き流すと裏山の探索を続ける。いまだに一人で拍手をしているようだ。

程なくして裏山の洞穴の奥に、いかにもな門があるのを発見する。無数のお札が貼られていたり、荒れ放題だったりと長く使われていないのは見てすぐに分かった。

貴方「アリス、これが魔界に繋がる門なのかな?」
アリス「……さぁ? でもこの周囲に漂う気は魔界のそれに近いような……」

瘴気避けのマスクを着用すると、門を思い切り押す……がびくともしない。もちろん引いても結果は同じであった。

雛「封印されているのでしょうね。力でどうこう出来るものではないわ」

参ったな……。危険を冒してまでここまで来たというのに。

青娥「あらあら、わたくしのことを忘れないでほしいわ」

何故か後ろを向きながら簪(かんざし)を取る青娥。そして簪で門に円を描くと、嘘のように扉にぽっかりと大穴が開く。

早苗「さ、さすが『壁をすり抜ける程度の能力』! この先が魔界なのですね」

そもそも魔界に向かわなくてはならない元凶に手助けしてもらったのは癪だが、今はネメシスを取り戻すことが先決。文句は言っていられない。いの一番に俺は門をすり抜けた。続いて早苗、にとり、アリス……。

雛は無言で青娥を睨み付けていた。その表情は険しい。

雛「……」
青娥「わ、分かっていますわ。色々と罪滅ぼしをしたけれど、これで全ておしまいだなんてこれっぽっちも思っていません。随分と不快な思いをさせてしまいました。貴女もお人形さんでしたものね。さあ、そろそろ門が閉じてしまいますので、彼とご一緒に……」

「さぁさぁ」と促す青娥を最後まで睨み付けながら雛も門をくぐった。間もなく青娥の開いた穴が閉じようとしている。

青娥「それでは皆さんの無事を祈って……良い旅を。ばいばーい♪」

真剣なのか、ふざけているのか最後まで読めない中、俺達は幻想郷への道を絶たれた。さあ、この先は魔界だ。気を引き締めていこう!




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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