真っ暗な洞窟をしばらく進む。何度も平衡感覚を失いそうになるほどに揺らいでいる気がした。ただ一人アリスのみが全く翻弄されずに進んでいる。
そうして狭い穴倉を進んでいると点々と光の粒子が見えてくる。更に進むとそれが建物から発せられていたのが見えた。
早苗「コンクリートのジャングル……いえ、まるでビル群といったところですね」
確かにここは幻想郷ではないのだろう。俺の知っている外の世界でもよく見かける高層ビルが立ち並んでいたのだ。しかし空の色は青色ではなく赤色。ここが俺の知っている世界とは全く別の場所であることを知らしめている。
アリス「ここから東へ向かうとエソテリアっていう片田舎の町、そして西側が氷雪世界と呼ばれる常に氷で閉ざされた過酷な地帯。その先に私のママは住んでいるのよ」
マスク越しでも魔界の瘴気は生身の人間には耐えがたい(何故か早苗さんは平気そうであったが)。なるべく空気を吸わないように西側へと向かう。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら