俺は洗いざらいに話した。幻想郷で起きた異変のこと、そしてネメシスのこと……。ネメシスのことを話しているうちに俺は涙ぐんでおり、白蓮さんのことはとても話せるような状態ではなかったので、とりあえずは今は外に出られない状態であるとだけ告げた。ここ魔界で大切なことはネメシスを復活させられるかどうかである。俺は無理にその詳細を告げることはしなかった。

神綺「そう、お人形さんを……ねぇ、そのお人形さんを見せて頂戴」

いつの間にか真剣な面持ちになっていた神綺。彼女に真っ二つになってしまったネメシスを見せる。手に取ると切断面や頭を撫でて様子を見ているようである。

神綺「とても大切にされていたようね。深い深い絆を感じる」
貴方「ああ、ネメシスには何度も助けられたからな。で、治せそうか?」

うーんと唸り考え込む神綺。やはり難しいのか。この沈黙が俺にはとても辛い。

神綺「わかったわ、やってみましょう! 手がない訳ではないの。というわけでアリスちゃん」

手招きして自分の娘を呼びつける。どうやら必要な道具を調達させているところらしい。

神綺「ちょっと時間はかかるけれど出来るかもしれない。何せ私は魔界神なんだから、えっへん! さあ夢子ちゃん、大切な客人なのだから丁重にもてなしなさいな」

それだけ言うと彼女はネメシスを手に手まねきしている。これからいろいろと準備にかかるのだろう。俺達は夢子と呼ばれた赤いメイドに連れられて今度はゲストルームへと通された。相変わらず無口である。幻想郷でメイドといえば咲夜さんだが、そんな咲夜さん以上にクールなのではないだろうか?

ジェイド・ロス提督と交わした約束を果たす為にも、今はあの魔界神サマを頼らなければいけない。俺はたった一人の部屋の中で眠れぬ夜を過ごす……。



銀翼と妖怪寺VG XIIに続く……
あとがき

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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