が、そんな俺達の行く手を阻む者が現れた。
雛「な、何コイツ……?」
4本の触手をゆっくりと回転させ、進路を塞いでいる。こいつは永遠亭でも出くわしたあいつじゃないか。
貴方「お前はバクテリアン軍の『テトラン』だな。レーザーを喰らいたくなければ、すぐに道を開けるんだ!」
テトラン「いいえ、喰らうのは貴方の方よ!」
こちらがオプションを呼び寄せて戦闘態勢を取ると、ビクンとテトランは震える。そして触手のうちの1本が地表に向かって伸びて、ツンツンと何かを指さしている。よく見ると触手には「開店祝い割引」とか書いてあるクーポン券がくっついているではないか。
罠……じゃないよな? よく見るとお店に魔界人らしき客がちらほらと入っている。
早苗「バクテリアンがお店でもやってるんでしょうか? ええっと、『食事処ばくてりあん』ですって?」
アリス「聞いたことないわ。だけどこの先は過酷な道だから、ここで一度休憩した方がいいでしょう」
確かに、どんな場所かもわからない魔界の中。そこの数少ないオアシスであると考えられるのだから。
さっそく店内に入って、「おまかせランチ」と書かれたものを注文する。全体的に和の要素がふんだんに盛り込まれた空間。この辺りは幻想郷の影響が色濃いのだろうか? 間もなく運ばれたのはどうやらパスタのようだ。和風な味付けはされていたが、まさかスパゲッティが出てくるとは……。
テトラン「どうかな? どうかな?」
食べているとズイとテトランがこちらの様子をうかがってくる。正直味は悪くない。だが、良くもないというか特徴が全くない。こんな味ではこの店も長くはもたないだろう。
雛たちもあまりリアクションを取らない。言葉こそないものの、あまり気に入っていないらしいことがテトランにも分かったのか、ションボリと触手を垂れ下げていた。
早苗「こういう時はスイーツですよ。ほら、メニューです」
その甘美な響きに誘われて瞳を輝かせる少女4人。なるほど確かにデザートの類がやたらと多い。話し合った結果「火山の焼きケーキ」の特大サイズを5人で分けて食すことになった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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