都市部を抜けると急にのどかな感じになり、次第に肌寒くもなってくる。気が付くと吹雪が吹きすさんでおり、ここが氷雪世界であることが分かった。
早苗「この格好だと流石に寒すぎます。ブルブル……」
容赦なく吹き付けるブリザードは前に進むことすら困難にさせる。そうしていると雪原の一部が異様に盛り上がった気がした。
貴方「何か来るかっ!」
盛り上がる場所をロックオンサイトで捉える。程なくして足跡一つない処女雪を突き破らん勢いで飛び出したのは真っ白いダンゴムシ。口から雪玉を吐き出してきたので、これをショットで撃ち落とした。
雛「今度は何のルーラーなのぉー!?」
幻想郷で2度もダイオウグソクムシ型のベルサー艦を目にして、ここでも似たようなものがでてくるのでパニックを起こしているようだ。ヒステリーのあまり頭を抱えながら回転する雛。そんな彼女をなだめるべく押さえるのが早苗さんであった。
早苗「違いますよ。奴はベルサー艦ではありません。あれは『
ブリザードクロウラー
』といって雪原地帯に生息する巨大な虫です」
やはりそうか。そして早苗さんは気付くのが早いな。寒冷地を地形を無視して飛び回るのだが、確か弱点は尻尾だった筈。
貴方「attack from behind!! 後ろの球体っぽいところを狙え!」
が、俺がそう叫ぶ前に早苗さんは戦闘騎で奴の後ろを追うと、ゼロ距離で電撃を浴びせていた。フリーレンジのオーバーウェポンだろう。強力無比な火力に晒され、ブリザードクロウラーの尻尾が赤黒くただれ落ちた。
アリス「あら、もう終わり? 随分とあっけなかったわね」
ウォォォーンと悲しげな声を上げながら、尻尾を失って細切れになっていくブリザードクロウラー。確かにあっけなさすぎる。俺は何か嫌な予感がしていた。
にとり「また地面が盛り上がってる! しかも3つも!」
恐るべきことに同じ個体が3匹同時に飛び出て来たのだ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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