それぞれが雪玉を吐き出したり、体からビームを放ったり、執拗に食らいつこうと体当たりを続けたりしている。
貴方「数が多すぎる。相手していたらキリがないぞ。逃げよう!」
3匹の白い甲虫に背を向けると俺は雛とにとりを、早苗さんはアリスを乗り物に乗せるとあらん限りの速度で飛翔した。
にとり「よーし、寒冷地用『菊一文字コンプレッサー』!」
水流を上下にまき散らすポッドを投げ込むにとり。水流で行く手を阻もうという作戦のようであり、普通なら凍り付いてしまい使い物にならない筈のところを凍らずにちゃんと機能させている。
にとり「凍りにくい特別な水なのだ。さあ、今のうちにここから離れよう」
水流に阻まれたブリザードクロウラーからどんどん距離を離していく。が、1匹の虫が口から雪玉を吐き出すと、水流が凍り付いてしまう。あとはその巨体で体当たりをすれば、細い氷の柱など彼らにとっては取るに足るものではない。
雛「突破したわ! はやくっ」
全速力で雪原を飛ぶ2機の戦闘機。後ろでボコボコと雪を盛り上げながら迫ってくるブリザードクロウラーの姿が見えなくなった。
アリス「どうにか逃げ切ったようね」
貴方「みたいだな。こんな場所はさっさと抜けて……っ! アリスっ、早苗っ!!」
追手の様子を見るべく後ろを振り向いていたわずか数秒の隙、そこを突いてひときわ大きなブリザードクロウラーが早苗さんの戦闘騎目がけてとびかかってきたのだ。突如覆う大きな影に二人はヒッと体を縮こませていた。
貴方「リフレックス……いや、間に合わない!」
俺はアールバイパーの速度を限界まで上昇させ、ガントレットに体当たりをする。グラグラと揺れながら押し出される早苗さんとアリス。よし、狙いを定めてサンダーソードで返り討ちに……まずい、奴が速過ぎてエネルギーのチャージが間に合わないぞ!
どうする……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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