氷雪世界を抜けると何やら物々しい建物が見えてくる。
アリス「ここが『パンデモニウム』。私の生まれ故郷であり、そしてママが住まう場所よ」
俺はアリスと目の前の巨大な建造物を見比べて驚きの声を上げる。パンデモニウムってのは要は「伏魔殿」のことであり恐らくは魔界の中枢と呼べるような場所であるはずだ。アリスの母親ってのはその伏魔殿のリーダー、つまり大魔王ってこと……?
早苗「そういえばアリスさんの家族って会ったことないんですよね。どんな人なのでしょう?」
にとり「あわわわ……。先程から殺気がハンパないんですけどどどど……」
興味津々だったり怯えたりと様々な反応を見せる中、重々しい大きな門がギギギときしみながらゆっくりと開く。恐らくは使用人なのだろうか、真っ赤なメイド服に身を包んだ金髪の少女が出迎えてきた。
だがその眼光は鋭く、咲夜さんのように刃物もちらつかせている。見慣れない俺達を警戒しているようだ。
だが、その視線がアリスに向かうと警戒態勢が一気に解かれる。
アリス「友達を連れて里帰りしただけよ」
赤いメイド「……」
すると中に入るようにと無言でジェスチャーする。ついでに俺はアールバイパーから降りるようにとも言われた。よほど無音なのか、長い回廊を歩くと足音が響いて不気味である。
にとり「く、来るぞ。大魔王が……! ぶるぶる」
アリス「ママはそんなのじゃないわ。会えばわかるから」
不愛想なメイドに連れられて、大きな部屋の前まで案内される。重々しく開かれる扉。いや、この先にいるのはアリスの母親であり、彼女が凄腕の人形職人であるってことは分かっているのだが、あの雰囲気では鬼が出るか蛇が出るか……そんな想像をしてしまう。
アリス「だから出てくるのは私のママだからね」
何やら扉の向こう側から妙に軽い足音が聞こえてくる。トテトテトテ……と。
そして直後、真紅の影が俺のすぐ横をかすめてアリスに飛びかかってきた!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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