あの白黒は魔理沙だ。どういうわけか魔界の最奥であるパンデモニウムにまでたどり着いていたのだ。

魔理沙「霊夢から聞いたぜ。お前、いかにも邪悪そうな奴と手を組んでよからぬことを考えているらしいな」

神綺さんと実戦形式の修行を始めようとした矢先の出来事であった。あの顔は敵意に満ちている。そんな彼女を追いかけるように飛んでいたのは手負いの夢子。どうやら不審者の撃退に失敗したようである。

反射的であった。どこかこの魔界神を白蓮さんと重ねて見ていた俺は、そうすることが当然と言わんばかりに神綺さんを庇うように魔理沙の前に立ちふさがる。

貴方「確かに魔界に突入するべくちょっとばかり卑怯な手を使わせてもらった。だが、魔界に来た目的は奪われた大切なものを取り戻すためだ。
互いに笑いあえた命蓮寺での日常を、そして惨殺されたネメシスを取り戻すため!」

俺はあらん限りの戦力を呼び出し、トレースのフォーメーションを取る。コンパク、ゆっくり霊夢、そしてオプション。そう、ネメシスはここにはいない。

魔理沙「ネメシスだって? ああ、その変な鳥の妖怪の周りを飛び回っていた上海人形か。……嘘だね。お前がさっきからやっているのは魔法使いの修行だ。霊夢を卑怯な手で蹂躙して、魔界まで赴いて人間をやめようとする。そこまでして何をするつもりだ○○?」

この複雑すぎる状況をいちいち説明して、納得させるのは難しいだろう。オロオロと視線を右往左往させていると神綺さんと目が合う。

神綺「丁度いいわね。これからもっと強大な存在と対峙するんだもの。事情はよく分からないけれどあの子くらい倒せるようにならないと未来はないわ」

んなこと言っても、俺は過去に何度も魔理沙と対峙して、そして負けてきた。

貴方「勝てる相手じゃない! それに戦うことを選ぶことは魔理沙の言いがかりを認めることに……」
神綺「大丈夫よ○○ちゃん、教えたとおりにやれば上手くいくわ。それに、弾幕に想いを込めて撃ち出せば、きっと伝わる。そういった心の動きも魔法は応えてくれるから」

激突は避けられない。いいだろう。魔界で色々と魔力の心得を得た俺だ。今までとは違う結果が出るかもしれない。否、出さなければ俺に、ひいては命蓮寺に未来はない。

そして刹那、白黒と銀色が交差した。戦いの火ぶたは切って落とされたのだ……!



銀翼と妖怪寺VG XIIIに続く……
あとがき

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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