神綺「分かったわ、もう無理に話さなくてもいい。白蓮ちゃんがそんなことになっているなんて……。貴方にとっては辛いことこの上ないわね。なんて可哀想な!」

よしよしと背中を撫でられながらなだめられる。スーっと嫌な気持ちが抜き取られるような不思議な感覚を覚えた。今は落ち着いたが体が動かない。

神綺「この私が魔界神でなければ、すぐにでも幻想郷に出向いて悪い仙人を懲らしめたいところだけど……」

神綺さんが言うには魔界の住民は無暗に幻想郷のいざこざに直接干渉するべきではないという考えのようだ。過去に魔界の住民が勝手に幻想郷ツアーを行ったことが原因で(そういえばアリスが昔はそんなことがあったと言っていたな……)、幻想郷に魔界の魔物が入り込んできたからと逆に魔界に乗り込んできた霊夢にコテンパンにやられたことがあるそうだ。

貴方「ならば神綺さんを頼ることは出来ないな。白蓮さんも何とかしないといけないけれど、今はまずネメシスのことがあるし……」

落ち着きを取り戻した俺は神綺さんから離れ、床に座る。白蓮さんをどう説得するかを話し合うも、言語での説得はまず無理だろうと断言されてしまった。

神綺「白蓮ちゃんの性格を考えると、無謀ね。どうにか真実につながる証拠を見せればいいのだけど、アテもないのでしょう? あーん、魔界神の私がひとたび力を振るえば、この私の魔力にモノを言わせて悪い仙人を一ひねりにすることも、白蓮ちゃんの目を覚まさせるのも思いのままなのに~……あっ、いいこと思い付いちゃった♪」

悪戯っぽく笑う神綺さん。なんか嫌な予感がするけど……。

神綺「○○ちゃんが私くらい強くなればいいのよ! みっちり鍛えれば多分大丈夫。うん、そうしよう!」

待て待て待て~ぃ! そんな無茶苦茶なこと出来るか! 確かにここ最近は強くなってきたとはいえ、幽香さんのような妖怪には普通には勝てないし、そもそも人間である霊夢に勝てる道理がないのだ(加えて神綺さんの力をもってしても霊夢に敗れているじゃないか)。そんな俺が魔界の神様に並ぶ強さを持つだなんて無謀なことこの上ない。

神綺「だけどこれは白蓮ちゃんと○○の問題。私も白蓮ちゃんの友達だからある程度は説得できるけれど、貴方がやった方が上手く行く筈よ」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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