騒ぎを聞きつけて早苗さん達も戦闘の行く末を見守っている。神綺さんに手出し無用と言われているようで、こちらに上がってくる気配はない。いや、それでいい。彼女とは、霧雨魔理沙とは俺一人で決着をつけなくてはならない。

思えば前に魔理沙とはネメシスをめぐって激突していた。今回もネメシスが関連するところがまた因縁深い。

いよいよ戦闘が開始される。そんな中、俺はこんなことを考えていた。

どうしていつも俺はパワーもスピードも拮抗している筈の魔理沙に負けてきたのか。幽香さんのアドバイスを思い出す。確か魔力の効率的な流れを意識せずに攻撃を放つからどうしてもその分で火力にロスが発生するから……だったな。

これだけオプションを装備しているのだから、決してパワーでは負けていない筈だ。流れ、流れ……。

魔理沙「悪いけど、こっちも遊んでいる暇はないんだ。あんな泣きべそかいてる霊夢を見ていたらな、こっちもはらわたが煮えくり返りそうなんだぜ!」

スッと八卦炉を取り出すと何の前触れもなく、レーザーを放つ。かなりの弾速だが、アールバイパーの機動力をもってすれば回避は容易だ。だが、連発してくるので止まることが出来ない。仕方なく武装をハンターに換装すると、逃げ惑いながら魔理沙にチクチクとダメージを与えていく。

魔理沙「ええいチョコマカと……。三度、私のパワーに屈するといい! 恋符『マスター……」

来たか! 両手で八卦炉を構えたかと思うとそれが白く発光し始めた。それを確認した俺も機体を魔理沙に向けて、オプション達を高速回転させる。

貴方「全無(オール・ナッシング)……」

魔力をアールバイパーに集中させ、銀翼が青いオーラで包まれる。こちらが仕掛ける直前に魔理沙はマスタースパークを放ってきた。

貴方「『αビーム』!」

遅れることコンマ数秒、蒼い光線が白い光線とぶつかり合う。パワーとパワーのぶつかり合い。勝った方が、負けた方を飲み込んで突き進んでいく。

本能的に魔理沙も何が起きているのかを察知したのか、雄たけびを上げながらマスタースパークに追加で魔力を送り込んでいるようだ。もちろん、それは俺も同じ。

貴方「うおぉぉぉぉ!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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