拮抗していたビーム合戦であったが、わずかにマスタースパークが細くなった気がした。
俺がそれに気が付いたころには白い光線はみるみる勢いを失っていき、αビームが勢いを増して魔理沙に迫っていく。
貴方「俺の勝ちだ! 霧雨魔理沙、自慢のパワーとやらで屈する気分はどうだ?」
それでも諦めきれない魔理沙はもう1本マスタースパークを放つ。
魔理沙「恋心『ダブルスパーク』!」
だが、無意味だ。慌ててもう1本マスタースパークを放ったところで、最初のマスタースパークの威力を得たαビームに勝てる道理はない。一緒にばら撒かれる星型の弾幕ごとαビームは喰らっていき、さらに勢力を増していく。
貴方「無駄だ。余計に自分の首を絞めることになるぜ?」
2本目のマスタースパークもその力を吸い取られ、4倍ほどに太くなったαビームがそのまま魔理沙を貫く。やったぞ! 元々マスタースパークよりもパワーのあったαビームが更に自らのマスタースパーク2発分のパワーを増したのだ。ひとたまりもない筈である。
光が収まると、跡形もなく消し飛んでいたのが分かる。死体も残らず吹き飛んだのだろうか? 向こうから手を出してきたとはいえ、ちょっとやりすぎたか?
いや、全然そんなことなかった。悠々と魔界の空をホウキで飛行している魔女がいるではないか。
貴方「馬鹿な、あれだけの火力を喰らって無事な筈がない」
魔理沙「あんなノロすぎるビーム、わざわざ撃ち合う必要ないって気が付いたんだぜ」
しまった、パワーで打ち勝てないと悟って、あの場を離脱していたんだ。確かにαビームは光学兵器にしては速度がだいぶ遅い。被弾する前に逃げることも魔理沙の機動力なら可能だろう。折角の火力も当たらなければ意味がない。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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