魔理沙「あの魔界神と同じ翼……。なんだかヤバいぞ、○○地上に出したら大変なことになる!」

再びファイナルスパークの構えを取る白黒の魔法使い。だが、今度は避けることなどしない。フォーメーションをローリングに変更すると、神綺さんの翼のようなオーラは虚空に消える。

貴方「ならばこちらもαビームで対抗する!」

再び始まるビーム合戦。だが、今度は魔理沙の方が優勢だ。みるみる青いビームが勢いを失っていく。恐らくは全身全霊のスペルだろう。流石に魔力では勝てないか。いや、足りない魔力は魔界の空気から……。

俺は再びワイドフォーメーションを取り、魔力を溜めこもうと画策する。だが、勢いを増したファイナルスパークを前にそれは焼け石に水であった。

まずい、喰らうっ……! 俺はビームの撃ち合いをやめてとっさに回避行動を取った。翼型のオーラがファイナルスパークを受ける。

貴方「ガハァッ!?」

なんだ? 背中をもぎ取られるような強烈な衝撃が襲った。例えるならむき出しの痛覚をそのまま握りつぶされるかのような強烈な痛み。思わず俺は背中を確認するが何ともなっていない。

神綺「大丈夫、○○ちゃん? それよりもファイナルスパークを受けた翼を見て」

言われるがままに翼を確認すると、片方の翼だけが紫色に変色していた。もしかして魔力の塊である弾幕を受けることで魔力を回復させたというのだろうか?

神綺「その翼は魔力を取り入れるもの。理屈では確かに魔力を用いた弾幕を翼に受ければ○○ちゃんの魔力も回復するわ。だけど、忘れないで。貴方は魔力を溜めすぎると……!」

そういうことか。弾幕を嗜む少女達は時にはわざと敵弾幕に接近することがある。もちろん当たりにいっているのではなくギリギリで弾幕をかする「グレイズ」というのを狙っているらしく、ギリギリをかすることでテンションを上げたり、当たっていないアピールをして相手をイラつかせたりするらしいが、アールバイパーには何故かそれが不可能であった。

だが、神綺さんの羽を装備することで俺にも似たようなことが出来るようになった。しかも魔力を回復させるだなんて嬉しすぎるおまけつきだ。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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