青娥「ぱちぱちぱちぱち……。離れ離れの二人がようやく再会。泣けますわね」
とんでもない邪悪が高見の見物をしていたのだ。俺や命蓮寺の皆だけじゃない。自らの操り人形にしたイボルブバイパーを、そんな銀翼に滅茶苦茶にされた永遠亭や太陽の畑を、そして仲間であるはずの神子が率いる道教組すら不幸に陥れた……いや、それだけじゃない。ネメシスのことも酷く傷つけてきた、まさに諸悪の根源。
スイッチが入ったかのようにアドレナリンが分泌される。俺は空を見上げて吼えた。
貴方「青娥ぁー、許さねぇぞ! お前のせいでどれだけの人が不幸になった!?」
クスクスと笑いながらゆったりと地上に降り立つ。
青娥「あらあら、そんなに声を荒げないで頂戴な。結果的にアールバイパーはとーっても強くなりました♪ これは嬉しい事ではなくて? もちろん、嬉しいのはわたくしも一緒……。だってわたくしのお仲間ですものね」
貴方「黙れ! 俺が貴様の仲間だと? ふざけるなっ、寝言は眠ってから言え!」
それだけ啖呵を切ると、不意に青娥は俺につかみかかってきた。
青娥「寝言? 寝言をほざいているのは貴方の方ではなくて? 銀翼のない貴方がわたくしに打ち勝つなんて、あり得ませんわ。そこの悪の大王は力を使い果たしてぐったりしているし、もう少し喧嘩を売るタイミングを考えるべきではありませんか……ねぇ!」
どす黒い球体を至近距離から撃ち込もうとする。いかん、銀翼のない俺はただの人間。これはひとたまりもない……。
万事休すの所、助け舟を出したのは早苗さんであった。低空を高速で移動させると至近距離で電撃を浴びせたのだ。
早苗「ゼロ距離からのフリーレンジ、こんなの喰らってはひとたまりもない筈」
衝撃で狙いが外れ、ついでに俺も吹き飛ばされた。雛やにとりも遅れて戦闘態勢を取る。こうしてはいられない! 俺も負けじと銀翼に乗り込み応戦する。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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