俺の叫びに呼応するかのようにアールバイパーとそのオプションが激しく発光する。直後、魔神復誦のレーザーが銀翼を貫いた。

雛「あああっ……!」

口をその手で押さえむせび泣く厄神様、見てられないと両目を覆う河童。両手を組み安否を案ずる早苗さん……。あれ、俺はその姿を見ている。見えているということは……!

白蓮「そんなっ……、どうして!?」

俺をあのレーザーから守ってくれたのはフォースフィールドであった。だが、俺の知っている青白いものでも輝夜のサラマンダーシールドを借りて展開した赤いものでもなかった。

それは紫色をしていたのだ。ただの紫色ではない。揺らめくような紫色は後ろに向かうと黄金色に変わり、そしてきらきらと燐光を散らしているのだ。

コクピットにも異常が見られた。その壁面には無数の魔人経巻の模様が照らされており、見上げるとその模様が左右に流れているのが分かる。

そしてこの異変が何であるのか、ディスプレイが示してくれていた。

システムボイス「ガガ……ガ……。

Variable
Arsenal,
Jet and
Resistance for
Assault.

Earl Viper...VAJRA MODE!!」

バジュ……ラ? バジュラ、それって金剛杵のことか? 後ろを見るとまるで金色をした蓮の花、その蕾ような形をしたオーラを纏ったオプション達が俺を取り囲むような陣形を取っている。これはまさしく……。

貴方「俺だけじゃないんだ、命蓮寺の皆、魔界の神綺さん、その他大勢の意思が俺を突き動かしている。貴女を救うために! 皆で笑い合えた命蓮寺の日常を取り戻すためにっ!」

まるで自らが白蓮になったかのような姿を見せるアールバイパー。かつては「銀星『レイディアント・スターソード』」の名が刻まれていたものの、白蓮さんとの絆が絶たれて失われていた「!」マークの部分、そこにはまた別の新たな兵装の名が刻まれていた。

……これだっ、これならいける!




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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