おや? どうやら雨宿りをしていたのはゆっくり霊夢だけじゃないみたい。

ゆっくり霊夢「わー、小人さんだー♪」

紫色のショートヘアーの小さい女の子も雨宿りをしていたようだね。とっても小さくて彼女にはゆっくり霊夢も大きな岩に見えているんじゃないかな?

でも小人さんは何だか困り顔。着物の裾も土砂降りの雨で濡れていてなんだか大変そうだね。ゆっくり霊夢は大きめの葉っぱをちぎると、小人さんに渡します。

ゆっくり霊夢「小人さん、一緒に雨宿り、しよ?」

そうやって二人並ぶけど、小人さんはまだ何か困っているみたい。小人さんは自分を「針名丸」って名乗ると、深々とお辞儀をしてきたの。

針名丸「大事なお椀をどこかで落としちゃった。そこの饅頭の妖怪よ、探すのを手伝ってほしい」

それは大変! ゆっくり霊夢はすぐに手伝おうとやる気を出すんだけど、落とした場所はなんだか真っ暗で何も見えないところ。随分と深い草むらを前にすぐにしり込みしてしまいます。

ゆっくり霊夢「こ、怖いよ……。真っ暗なところにはブルブルさんがいっぱいいるから……」
針名丸「だけど、このままじゃ濡れちゃうよ。さあ一緒に手伝うのだ!」

もみあげを引っ張って促す針名丸と嫌がりながら居座ろうとするゆっくり霊夢。引っ張る力は同じくらいで、業を煮やした針名丸は高くジャンプすると、ゆっくり霊夢の頭の上に着地! そのまま手にしていた針でチクチクと刺していくの。い、痛そう……

針名丸「ええい、ゴチャゴチャ言わずに早く行かないか!」
ゆっくり霊夢「イタイ! 乱暴しないでよぉ! 真っ暗はブルブルさんが怖い怖いって言うから……」

さっきから「ブルブルさん」ってのを怖がっているゆっくり霊夢。針名丸はさっきのやり取りから怖がっていることに気が付いたみたい。イイコト思いついたとポンと手を打つと、こんなことを言いだしたよ。

針名丸「分かった分かった。だからそんなに暴れないで! そうだ、いいこと教えてあげる。私が頭の上にいるとね、そのブルブルさんってのは来ないんだ」
ゆっくり霊夢「えっ、本当?」

ヒュンヒュンと針の刀を振り回し、ビシっと答える針名丸。

針名丸「ふふん、この私がブルブルさんってのを追い払っちゃうからね。何にも怖がることなんてないわ。いつもはお椀だけど、今回はゆっくりに乗っているから『ゆっくりナイト』ってところ。では改めて、れっつごー!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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