???「起きなさい……。そう、目を開いて……」
不思議な声の中、俺は目を覚ます。しかし見慣れた自分の部屋ではない。
体を起こそうとするも、まるで金縛りにあったかのように体が動かないのだ。
薄紫色のモヤがかかっており、ここがどこなのかは皆目見当もつかない。
???「目を覚ましたわね。さて、私に聞きたいことが多そうね。
フフッ、当ててあげる。『ここは何処だ?』、『お前は何者だ?』、『何の用件だ?』。こんなところかしら?」
紫色のモヤが少し晴れる。そこにいたのは日傘をさした金髪の女性……。
貴方「…………っ!」
妖艶な雰囲気を持つ、そして俺の命を狙っているという大妖怪「八雲紫」ではないか!
悲鳴を上げようにも声がまるで出ない。
紫「随分な怯え様ね。あーあー、情けない顔……。そんな心意気で本当に私を倒そうだなんて思っていたの? くすくす……。
安心して、私はあなたの夢の中に入り込んだだけ。いくら私でも夢の中のあなたを殺すことは出来ないわ」
今は敵意がないと知り、少し安堵する。
紫「質問には大体答えたわよ。それじゃあ用件を話すわ。
3日後の日没、マヨヒガ上空に来なさい。
アレを使って私と決闘したかったのでしょう? その時に相手してあげる。
新聞を使っての宣戦布告だなんて随分大きく出たわね。こんな噂、狭い幻想郷では瞬く間に広がって興味を持った人や妖が集まるでしょうね」
ビシとこちらに指差す紫。指が俺の喉元数センチ前まで迫る。
紫「貴方はあと3日の命よ。多くの人や妖怪に無様に敗れるところを見られながら貴方は死にゆくの。散々晒し者にされてね。くすくす……、貴方はどこまでもがけるのかしらね?
もちろん、逃げるだなんて許さないわ。こんなに楽しいこと、貴方が拒むようなら、すぐにでも殺してアゲルから……」
恐ろしいことを最後に口にしながら紫はスキマの中へと消えて行った。
紫色のモヤの中、誰もいなくなると強烈な睡魔が襲いかかり、俺は再び瞼を閉じた……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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