不時着したアールバイパーから這い出す俺。
箒に乗ってふわふわと降りる魔理沙が悪戯そうに笑っている。
魔理沙「どこからどう見ても私の勝ちだな」
貴方「うう、最強の妖精とは渡り合えたのに……」
魔理沙「チルノとどっこいどっこいだったのかよ! そんな実力でよく私に挑もうとしたな。
私は幻想郷で発生する異変解決の真似事が趣味なんだぜ?
向う見ずというか無謀というか……」
魔理沙「でも負けは負けだ。男らしくそこは腹を決めてくれ。それじゃあ何でも1つ命令を聞いて貰うかな……」
ムムムとしばらく考え込む(考えてるフリかも)と
魔理沙「お前、『紅魔館』って知ってるか?」
こーまかん??
魔理沙「吸血鬼が住んでいる真っ赤なお屋敷さ。そこには大きな図書館があってだな……。本を借りに行きたいんだが、どうも私は嫌われているようでね……」
貴方「つまり吸血鬼の館にある図書館で略奪行為するからそれを手伝え……と?」
魔理沙「なんだ、物分かりがいいじゃないか。でも略奪じゃなくて拝借だぜ」
最悪だ……。泥棒の片棒を担いだだなんてこと、白蓮に知られたら……軽蔑されるんだろうな……。
こんなことなら一人でこんな所に行くんじゃなかった……。
アリス「○○ーっ! いた……、貴方が魔理沙を足止めしてくれていたから追いつけたわ。さあ、盗んでいったものを……」
魔理沙「ちょーっと遅かったな。さっきマスパでケチョンケチョンにしてやったよ。この男『○○』っていうのか、こいつもちょっと借りて行くからよろしく頼むぜ」
アリス「ちょっと待ちなさ……」
ほとんど攫われるような形で俺とアールバイパーが連れて行かれる。アリスの声など簡単にかき消されてしまった。
銀翼と妖怪寺VIIに続く……
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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