門番「あーっ! また侵入を許してしまう……。ちょっと、そこをどいて下さい! まるで立ちふさがるように動かない……。さては魔理沙さんの仲間ですね?」

貴方「不本意ながら……な。アイツに大事なものを人質に取られていて逆らえないんだ。恨みはないが、追跡はさせない」

門番「私だってこれ以上侵入者を許すわけにはいかないんですっ! お仕置きされるならまだしも、クビになんてされたら……」

両者とも大切なものをかけており、どちらかが折れるという選択は考えられないだろう。ということは……。

貴方「弾幕……か」

門番「だ、弾幕っ!?」

俺が弾幕ごっこの話を持ちかけると大体驚かれる。次に飛び出る言葉は「変な鳥」だとか「男のくせに弾幕ごっこ」だろう。こんなセリフは聞き飽きた。言わせはしないっ!

貴方「だから『変な鳥』とか『男のくせに』とか言うんじゃねぇっ! この中国妖怪っ!」

言ってやった。溜まりに溜まったフラストレーションをブチまけてやった。これ以上馬鹿にされるのはコリゴリなのだ。

が、突然周囲の空気が変わった気がした。門番はギンとこちらを睨みつけている。
いままではあくまで侵入者に対してそれを阻止する程度であったようだが、今の彼女の目つきは言いようのない怒りに染められており、近付いたものに容赦なく襲いかからん勢いであることが分かる。

門番「『中国』って言うなっ! 私は『紅美鈴』っ! 紅美鈴っ! 紅美鈴っ!」

地雷を踏んでしまったらしい。まあこれで皮肉にも魔理沙の手伝いが上手くいったことになるのだが……。

いきなり命の危機。逃げようかしら……




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら