揺れる照明、逃げる魔理沙全ての色と動きが失われてしまった。いや、よく見ると咲夜と呼ばれたメイドは動き回っているし、俺も特に動けないという事はない。
貴方「何を……した?」
メイドは話しかけられたことにかなり驚いている。
咲夜「貴方……なぜ動ける?」
動けるものは動けるのだから何故と言われても分からない。周囲を金縛りにでもする術でも使ったのだろうか? なるほど、メイドの姿をしているが妖怪の類なのだろう。
咲夜「私の能力、『時を操る程度の能力』を用いて周囲の時間を止めたのよ。どうしてお前だけ動けるの?」
またとんでもない能力が飛び出て来た。時間を止めている間に弾幕を華麗に回避したり、攻撃を加えたり等出来るのだろう。なるほど、いくら足の速い魔理沙でさえ敵わない理由が分かった。時間を止められてしまえば速さなど最早関係なくなる。
咲夜「質問に答えなさい。どうして時間を止めているのに動けるの!? 普通ならあり得ないことよ」
時間……時間……。ああ、そういうことか。アールバイパーは超時空戦闘機って設定があった。その気になれば時空移動もこなせるのだ。なので時空操作系の能力を受け付けないとかだろうか?
貴方「銀翼『アールバイパー』を見くびったな。こいつは超時空戦闘機。時空操作の影響は受けないっ! ……多分」
しめたっ、今の魔理沙は動けない。……ということは……盗まれた人形をここで取り返すことも……。
そうと決まればちょっくら失礼して……(ゴソゴソ……)。よし、見つけたぞ!
貴方「ネメシス人形回収成功っ! これでもう用は無くなった。ならばこんな物騒な所とっととトンズラ……」
シュっとナイフが目の前を掠める。いくら戦闘機とは言え、あれを食らったらひとたまりもないだろう。
咲夜「逃がさないわ。お嬢様の領域に土足で踏み入った罪、その身をもって償って貰う……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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