爆風に紛れて俺はレミリアに急接近していた。ネメシスに至ってはレミリアにしがみついている。

貴方「悪いけれど、これでチェックメイトだ」

零距離から放つショットガン。それが2つとなれば相当の威力になるわけで……

レミリア「うー!」

文字通り吹っ飛ばした。最後のあがきだったのか、しゃがんで頭を抱えるような体勢をとって身を守ろうとしていたが、吹き飛ばしてしまったのだからそれすら無意味であった。

咲夜「お、お嬢様っ! あなた、よくもお嬢様を……」

レミリア「やめなさい咲夜」

激昂するメイドをたしなめる吸血鬼。服装はボロボロであったがほとんど怪我らしい怪我はしていない。あんなの普通の人間が食らったらまず命はないというのに。

レミリア「この程度日常茶飯事でしょう? フランが暴れ出したら。それにこれは○○と私の勝負。貴女が関与することではないわよ?」

何事もなかったのようにケロリとしている。
なるほど、やっぱり威厳溢れた態度。見た目は幼くても、これだけの仲間を従えるだけのことはある。

レミリア「楽しかったわ。この紅魔館の主である私を倒したのよ? もしかしたらあのスキマババアともいい勝負が出来るんじゃないかしら?」

幼い主はメイド長を呼び寄せる。

レミリア「絶対観戦しに行くからね。今日の日没でしょう? 咲夜、予定入れて」

そうだった。色々あったがもうそんなに時間が経っていたのか。

咲夜「どうしました? 今までのことはお嬢様に免じて不問にしました。もう命蓮寺に帰って英気を養いなさい。それとも、不完全なコンディションで紫と勝負してお嬢様に無様な姿を見せるつもり?」

いえいえとんでもない! 改めて二人に挨拶をすると。この館を後にする……

……と、その前にあの子に挨拶しておくか。

魔理沙「パワーないとかいってゴメンな。随分やるじゃないか。気に入った。もしかしたら……ってこともあるかもな。私も観戦しに行くぜ!」

長丁場だったのであくびをしつつ魔理沙は箒に跨る。何かを思い出したかのように振り向くと一言。

魔理沙「もし生きてまた会えたのなら、リベンジはいつでも受け付ける……ぜ!」

生きて紫を倒す。俺はその意思を固く結び、言葉を返す代わりに魔理沙に向かいゆっくりうなずいた。
俺の意地の為にも、聖の為にも、皆との約束を果たす為にも……あの戦いは負けられないっ!



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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