(その頃紅魔館周辺……)
橙「それー! やっつけろー!」
藍「橙、あまり大声を出すな。見つかったらどうする」
むくれながら主に抗議する猫。
橙「だって、凄いんだよ。あの銀色の鳥さん」
橙に促されて藍も貴方とレミリアの勝負を見る。
丁度レミリアに止めを刺したところを目撃していた。
藍「嘘……だろ? 紅魔館のお嬢様を下した……。少し前は氷精レベルだったというのに」
ワナワナと震える藍。急に強くなったと実感しているのだ。
橙「それにあのオレンジ色のぽわぽわも気になるね」
意外と目ざとい橙。オプションの存在に気が付いているようだ。
藍「あれ以上強大になったらいよいよ幻想郷が危ない……。まだ紫様の指示は出ていないけれど、奴を抹殺したほうが……」
紫「藍、勝手な行動は許さないわ。また『待て』の所から躾し直さないといけないかしら?」
藍の前に立ちはだかるように紫が出てくる。下半身はスキマの中だ。
紫「決闘の日時……、つまりあの人の命は今日の日没まで。もう1日もないわ。それにあの吸血鬼だけに楽しませるだなんてもったいないじゃない。私だってあんな刺激的な弾幕勝負をしたいわよ」
藍「あの……紫様? 超技術が暴走して幻想郷が崩壊するとかのくだりは……?」
紫「だからぁ、そうなる前に仕留めるんじゃない。弾幕でね。普通に殺すのは簡単だけど、それじゃあつまらないわ?」
そう言い残すと式神たちをスキマに押し込んだ。
スキマは人知れず閉じた……。
誰もいなくなった夜明けの中、風に吹かれてボロボロになった新聞紙が舞っている。新聞紙にはこう書いてあった。
「文々。新聞 号外」
銀翼の外来人○○VSスキマ妖怪八雲紫
×日の日没、マヨヒガ上空で遂に激突!
八雲紫が語るには……
再び突風が吹きすさぶと、新聞紙はまたどこかへ飛んで行ってしまった。
銀翼と妖怪寺IXに続く……
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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