どれくらいの時間が過ぎたのか、十六夜咲夜との戦闘で敗れ次に意識を覚醒させた場所は薄暗い場所であった。

周囲を見渡すと本棚が何処までも連なっており、ここが魔理沙の言っていた図書館であることが伺える。

四肢は縄か何かで拘束されているようで身動きが取れない。アールバイパーも失ってしまい、どうやら捕虜になってしまったようだ……。

???「目を覚ましたようね。気分はどう?」

背の低い紫色の長髪を持った少女が語りかける。こうやって両手両足を縛られているのだ。気分が良い筈がない。そう言葉を返す代わりに彼女を睨みつけた。

???「さて、一応名乗っておくわ。私はこの魔法図書館を任されている『パチュリー・ノーレッジ』。こう見えても魔法使い……魔女よ」

あえて魔女と言い換えてこちらの恐怖心を煽ろうとしているようだが、残念ながら俺に魔法使いの知り合いは多いので、その程度では驚かない。
こんな状態だが、一応こちらも名乗っておくか。

パチュリー「そう、○○というのね。ところで、聞きたいことがあるのだけれど」

これから恐怖の尋問タイムといったところか。

パチュリー「貴方、魔理沙の仲間ね。門番からもまるで魔理沙を守るかのように立ちはだかれたって報告を受けているの」

「不本意ながら」と付け加え、その件は否定しなかった。恐らく次に来るのは「魔理沙はどこ?」だろう。今となっては黙秘してやる義理もないので話してやりたいところだが、生憎俺もそれは知らない。

だが、質問は思わぬものであった。

パチュリー「そう、ところで貴方は魔理沙の何?」

はい? この子は何を言っているんだ?



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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