こちらも装飾用の剣を手にして振りまわす。
武道の心得などないから適当に振りまわして退路を切り開くのが主な目的だ。
だが、このままではジリ貧だ。いずれネメシスの魔力も底をつき、動けなくなってしまうだろう。
時間を置けば魔力を回復できるらしいが、こんな状況で悠長に休憩など取れるはずもない。

パキンと盾の割れる音がした。装飾用ゆえに実戦ではあまり役に立たないようだ。どうする……。

魔理沙「ふぃー。なんとか紫もやしを撒いたぜ。今日は疲れた……」

空を飛べるやつは羨ましいな……。そうだ、乗せてもらうか。

貴方「ネメシス、箒に飛びつけーっ!」

ブンと人形を放り投げると一直線に魔理沙の箒に絡みついた。そのままロープを手にしていた俺も宙に浮かぶ。しかし……

貴方「おわああああああっ!!」

振り子の如く俺が揺られる。固まっていた妖精メイドにブチ当たりながらこれをなぎ払っていく。

魔理沙「うわわ、この人形は……○○っ! どういうつもりだっ!」

ロープをよじ登りながら詰め寄る。

貴方「俺はアンタの子分だったなぁ。子分の面倒をちゃんと見るのが親分の役目だ、違うか?」

次の振り子の動きで反対側の壁に激突しそうになる。待ち構えていた妖精メイドの頭を踏みつけて、壁への激突を免れる。そのまま弾みで魔理沙に飛びかかり……あ、コラ避けるな!

このまま地面に叩きつけられるのは勘弁ととりあえず己の手を伸ばしてしがみつこうとする。

よし、落ちてない。何かを掴んだようだ。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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