素早い動きに紫は翻弄されている。あらかじめスモールスプレッドで周囲の視界を遮ったのも良かったのだろう。背後からレーザーを浴びせ、ようやく紫に1発お見舞い出来た。2発も3発目とどんどん浴びせまくる。よし、効いている!
紫「いったーい! プンプン、もう怒ったぞ!」
だというのに、まだこちらをおちょくってくる。弾幕は辛辣なのにこの言動。不気味以外にどう表現できようか。
今度は紫色の他に水色のクナイ弾もばら撒いてくる。いささか避けるのが困難になったが、まだ何とかなるレベルだ。
しかしこの攻撃に飽きたのか、もうスペルカードを掲げ始めた。
紫「罔両『ストレートとカーブの夢郷』」
野球かよ! と思わず突っ込みそうになったが、放たれた弾幕はそんな余裕などかき消すようなものであった。針のような弾が素早くこちらの退路をなくすべくこちらを囲いこむと、巨大な弾をゆらりとこちらに向けてくる。
ワインダー攻撃か……。それをゆらりと揺らしてこちらの挙動を狂わせつつ、更に逃げ込めないようにと時折左右すれすれにレーザーまで撃ってくる。
まずい、巨大な弾が目の前で隙間を埋めた。このままだと喰らう……! ええい、ワインダーにはワインダーだ!
貴方「銀符『レーザーワインダー』!」
青白いオーラ型のバリア「フォースフィールド」を纏いつつ、こちらもお手製スペルカードを高々と掲げた。
なぎ払われるレーザーが、巨大な弾と針のような弾をかき消していく。
貴方「カーブだろうがストレートだろうが、俺のレーザーで全部ホームランにしてやる!」
尚も左右に素早く動き回り、特殊な軌道を描くレーザーで周囲を埋め尽くしてやった。レーザーは紫にも命中する。
紫「あら、そんな闇雲にバットを振るものじゃないわ。野球は駆け引き、野球はチーム戦、そして相手の心理をかき乱しての一撃が……」
唐突に放たれた紫の囲いこみレーザーにこちらから突っ込んでしまった。
バイパーに衝撃が走る。喰らってしまったようだ……。
紫「無闇にハズレの球にまでバットを振るからよ。ストライク、バッターアウト! ……なんちゃって」
ストライクって……こっちはデッドボールと言いたい。
紫「知らないの? たとえボールが体に当たってもバットを振ったらストライク扱いなのよ?」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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