(その頃、外の世界では……)
外の世界で調査をした結果、私はあの「石のような物体」が召喚する戦力、つまり無理やり幻想入りさせているゲーム作品には、ある共通点があることを見出していた。
それは数多のビデオゲームの中でも、特に「シューティングゲーム」と呼ばれるものが幻想入りしているという事。恐らくは幻想郷で「弾幕ごっこ」として親しまれているものに酷似しており、親和性が高いということで選ばれているのだろう。
紫「ならば私が先回りして幻想入りさせれば……!」
そうすればあくまでゲーム機がゲーム機の形のまま幻想郷にやってくるだけである。なるほど、確かにシューティングゲームというものにはあまり人が群がっておらず、外の世界で忘れ去られる、つまり幻想入りさせるのにピッタリなものではある。
紫「こういう強引なやり方は好きではないのだけど、今回は緊急事態ゆえに……」
私は寂れたゲームセンターに忍び込むとそれらしきゲーム機を選び、そしてスキマの中に送り込んだ。
確かに忘れ去られて色褪せた画面に筐体。放っておいても幻想入りをしていただろう。だが、今はそれを待っている猶予はない。あらかた回収が終わったらこのゲーセンのラインナップの境界を弄り、元々そんなもの置かれてなかったと認識させる……と。
紫「さあ、次の目的地は……」
モタモタしていては「産土ノ神黄輝ノ塊」に先を越されてしまう。私もスキマの中に潜り込み、別のゲームセンターへと向かった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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