嫌な予感というものはどうしてこうも的中してしまうのか。私が急ぎ博麗神社に戻ると、そこには床に転がる湯飲みとおそらくそこからぶちまけられたであろうお茶、そしてそこで全身を小刻みに振るわせて倒れている霊夢の姿が見えたのだ。
霊夢「やられた……わ」
お茶に毒を盛られたのだろう。私は彼女の名を叫びながらどうにか解毒の応急処置を施す。そこまで強力な毒ではなかったようで霊夢はすぐに息を吹き返した。
紫「誰にやられたの?」
霊夢「アイツよ。あの悪そうな仙人。『霍青娥』だっけ? どこからか大妖怪を封印したって話を聞きつけて、ぜひお祝いさせてくれって言い出すと、珍しいお茶を振舞ってきて……。アイツも同じお茶を飲んでたから大丈夫だと思ったのに……」
「石のような物体」の噂を聞きつけている! そして霊夢を動けないように毒で痺れさせた。ということは奴の目的は……!
紫「なんてことっ、すぐに青娥を止めなくては! あの黄金の八面体は外の世界の創造神なの。破壊不可能なうえに絶大な力を持っている。そんなものが悪用されたら……!」
だが、何もかもが遅すぎた。博麗神社で激しい地響きが引き起こされると、再び金色の輝きを取り戻した八面体が回転しながら浮遊し始めたのだ。しかも今度は邪仙と共に。
青娥「あははははっ! 全知全能の力は我が手中にあり……ですわ」
恐れていたことが起きてしまった。無駄だと分かってはいたが、だがこう口にしないわけにはいかない。
紫「それは私達の手に余る存在、すぐに手放しなさい!」
青娥「もちろん、拒否しますわ。こんなパワーにあふれたものを放っておくほうが罪ですもの♪」
高笑いをする邪仙の背後で光る八面体から、再びゲーム世界の尖兵が召喚される。
紫「霊夢、私は別方向から奴に攻撃を仕掛ける。この場は任せたわ」
このままここで戦っていても外の世界から次々と戦力を補充していってしまう。それではいずれじり貧だ。
私は再び外の世界へと向かう。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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