(その頃幻想郷某所……)

どうにか面白そうなものを盗み出せましたわ。欲しいと念じれば異界の兵器が生み出される不思議な石。恐らくは機械の兵士は心を持たない故か、まるで統率がとれていないようですね。

これが生き物ならキョンシーにして一斉に操れるのだけれど、機械が相手ではそういう手段は使えない。

わたくしは欲していました。今の退屈な幻想郷を壊して新たなステージへ進化させるための力を。そして幻想郷の管理者(八雲紫)はこの力を前にして封印という最もつまらない選択を下したことに憤りとそして絶望を感じました。

青娥「そんなのって面白くありませんし、勿体なさすぎる。あのスキマババアに出来ないのなら、わたくしがやって見せましょう」

私は幻想郷の新たな覇者となる……いや、幻想郷という概念を進化させてその頂点に君臨する。この力溢れる黄金の八面体にふさわしいような新たな幻想郷に……。

そう強く念じた時、この「石のような物体」から強烈な光が放たれ、そこには兵器ではなく一人の人間が現れたのです。

軍服を着た大男。白い長髪はオールバックにしており、今もいかつい顔をしてわたくしを睨みつけています。だけれど、不思議と恐怖心は感じませんでした。むしろ、まるで古い友人と再会したかのような懐かしく、心が安らぐ感覚すら覚えているのです。

大男「私を呼んだか? 数多のハタラキバチを従えるこの私『ゴットヴィーン・ロンゲーナー』を」

その大男は自らを軍人、それも大佐であることを告げると謎の八面体についての説明もしてくれたのです。

ロンゲーナー大佐「コレは恐らく『産土ノ神黄輝ノ塊(ウブスナガミオウキノカイ)』。とある世界の創造神のような存在だ。なるほど、私はコイツに呼ばれたという事か」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら