結界の中に潜り込むと明らかに異常な魔力反応を検知し、そこに異物が混入しているのがすぐに分かった。私はその場まで追いかけると待ち受けていたのは巨大な機械の蜂であった。
多くのシューティングゲームゆかりの兵器を守り、立ち塞がるように羽音を立てて私を通せんぼする。守られてる兵器の中には先程の「アールアサルト」に登場した銀色の翼を持った戦闘機……確か「アールバイパー」という名前だったか……も含まれていた。
ああ、私は間に合わなかったか。ならばプランBに移行するまでだ。幻想郷に辿り着く前に破壊する。
紫「そこをっ……どけっ!」
多数の機銃とナパーム弾、そして紫色のレーザーでこちらを追い詰めてくる。なるほど、あの石がシューティングゲームの兵器ばかりを回収する理由を理解した。確かに弾幕ごっこに近しいことをしてくる。
それならばと私も拡散するクナイ弾で応戦。だが、あの巨体にはまるで効いていないようだ。対する私も奴の弾幕を全て回避してお互いに攻めあぐねる状態にもつれ込んだ。
しかし、そうこうしているうちに蜂の方から離脱し始めたのだ。やられたわ、完全に私の負け。アイツは負けさえしなければ兵器群を幻想郷に送り込むことが出来るのだから、粘られた時点で私の敗北が決まっていたようなものであった。
紫「だけど、あの銀翼だけは……!」
アールバイパーに関しては外来人の幻想入りというまた別の問題もはらんでいたのだ。今までの敵は機械仕掛けであり、そこまで頭が回らない連中であったが、あの銀翼には明確にパイロットがいる。
恐らくは軍人ではないだろうが、それでももし幻想郷に悪意を持ってあの銀翼を駆るようなことがあったら被害は甚大になることは容易に想像がついた。
私はアールバイパーとそのパイロットだけは始末するべきと、銀翼を追いかけることにした。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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