お札に針に陰陽玉。これらを携えて私に啖呵を切り始めた。
霊夢「紫ィっ、また何か変なことを企んでいるわね? 今まで見たこともないようなノッペリとカクカクした変な鳥みたいな妖怪どもにたかられて大変だったのよ?」
違う、私じゃない! そう訴えかけるもあの子は止まらない。何故ならあの子の直感がこの私を異変の首謀者と認識したから。不意打ちだったのもあり、不覚にも私はあっけなく敗北してしまった。いや、早いうちに白旗を上げることにした。
紫「霊夢、だから話を聞いて! この『石のような物体』を呼び出したのは私ではないわ。私も今しがた襲われていたもの」
弁解しようにも、霊夢はこうやって異変の犯人っぽい人物を一度とっちめないと絶対に話を聞いてくれない。こんなやり取りも慣れっこである。
霊夢「ということは『あっち』ね」
今度は上空を一睨みして黄金の八面体に食って掛かる。それに呼応したかのように石は輝き始めると再び戦艦らしきものを呼び出した。
私が制止する間もなく、霊夢は次々とお札や針で戦艦たちを撃沈させていく。そして遂に元凶たる黄金の八面体と対峙した。
霊夢「よく分からないけど、この楽園を蹂躙するつもりだというのなら、私も容赦しないわ。霊符『夢想封印』!」
七色の光の弾が霊夢の周りを回転した後に次々と石のような物体に着弾していく。一方の八面体はというと、まるで回避する素振りすら見せなかった。私は直後にその理由を知ることになる。
霊夢「なっ、全然効いていない!」
あれだけの光弾を浴びせたにもかかわらず、あの黄金の八面体は砕け散るどころか傷一つついていないのだ。
紫「また戦艦を呼び出してくるわ!」
更に機械仕掛けの尖兵を召喚すると、石のような物体は悠々と高度を上げてこの場から離脱してしまった。今度は私も加勢して侵略者を退治するのだが、発生源をみすみす見逃すことになってしまった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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