ひとまずの危機を乗り越えて、私は霊夢と別れると八雲亭に籠ってあの「侵略者達」が何者なのか思索を巡らせる。
今のは明らかに幻想郷をルーツとしないまったくもって別系統の存在だ。それこそ宇宙人に……いや、異次元人にでも襲われたかのような感覚だ。何せあのような妖怪の存在など私の記憶には無いのだから。
久方ぶりにカビ臭い書庫を開いて一つずつ本を読み進めていくが、やはりあのような妖怪の記録は見つからなかった。
紫「そうなると外の世界からの?」
私の仮説が正しいのならそれはとても深刻な事態だ。外の世界がいよいよ妖怪の楽園たる幻想郷に攻め込もうとしていることになるのだから。とはいってもまだまだ疑問が残る。度々外の世界を見回っているが、外の人間があんな技術を完成させるような気配は全くもって感じなかった。
それでも幻想郷でない場所から、今の人類では到達できないような何らかの技術であの「石のような物体」が侵略しているという事実は覆らない。何か理由がある筈。
紫「外の人間はいつの間にあんな兵器を生み出してしまったのかしら?」
こうなれば調査あるのみだ。私は外来人に紛れ込めるような服装に着替え、目の前にスキマを開くと、外の世界の調査を始めることにした。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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