鎖に繋がれた白蓮の後ろ姿が目に焼きつく。これが史実、これが本来の出来事、いずれ封印は解かれる……。俺はそう言い聞かせて耐えた。
札使いの男A「言い忘れていたが、俺達は退魔師だ。退魔師の仕事は何か? それは悪さをする妖怪の退治だな」
急にかしこまる退魔師。なんかとんでもないことを口にしている。
更に悪いことに、手負いの一輪とムラサ、そして聖輦船がズブズブと地中へと沈んでいくではないか。あれは封印の儀式……?
星「なっ……約束が違うぞ!」
札使いの男A「約束? ああ、あの尼公が自分を犠牲にお前らを庇ったって奴か。でもお前ら妖怪だろ?」
刀使いの男B「デカい船を人里に落として人々を混乱させた悪い妖怪なんだ。封印されて当然だろう?」
ギリギリと何かがきしむ音。横を見ると凄い形相の星が退魔師どもを睨みつけていた。手には光を放つ宝塔が握られている。
彼女が普段絶対に見せないような恐ろしい表情はまさに虎のそれであった。
星「お ま え ら ・ ・ ・ 」
刀使いの男A「おっと……、毘沙門天の使いさんが人間に手出ししちゃっていいのかい?」
そう言われると、宝塔の光が失せる。表情は恐ろしいままだが、焦りの色も見えていた。
なんて滅茶苦茶な奴らだ。あれでは聖も今頃何をされているか分かったものではない……。もう我慢の限界だ。俺は静かにアールバイパーへ搭乗する……
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら