ほぼ自由落下という形でアールバイパーは森林地帯に落ちる。枝がうまい具合にクッションとなり、気を失う程の衝撃を受けずにすんでいた。

空は山吹色。どうやら雷雲は何処かへ去ったようである。

ぬえ「ねぇ、本当に元の時代に戻れたのかなぁ……」

森林地帯を少し進むと、見覚えのある白黒の衣装をまとった僧侶がオロオロと周囲を見渡しながら、低空飛行していた。

白蓮「○○さんっ……。それにぬえとにとりさんも……。探したんですよ? こんなに命蓮寺から離れたところまで飛んでいってしまって……」

よかった、ちゃんと俺の記憶がある。しっかり元の時代に戻れたようだ。そう、あの忌まわしい時代から現代へと戻ってこれた……。

突き動かされるように俺はその体に思い切り抱きついた。言葉に表せない程の辛辣な過去を持った人も妖も愛する僧侶であり魔法使いでもある彼女。

話では聞いたことあっても、その現場を目の当たりにしたのだ。愛おしさが膨れ上がり暴走している。あんなに辛い目に遭っていた白蓮がとっても……

俺だけでなくぬえも同じようにしていた。

白蓮「あらあら、ずっと知らない場所で迷子になって寂しくなっちゃったの?」

ただ一人、にとりだけは少し離れてその様子を冷静に見ていた。

にとり「邪魔しちゃ……悪いよね? さて、○○の銀翼を早く修理してあげないと」

時を渡っただなんて白蓮に話してもそうそう信じてはもらえないだろう。それに、あまり話したくもなかった。だから、アールバイパーが時を渡ったことは俺達の胸の中にしまっておこう。

いずれ、銀翼が再び時を駆けるその時まで……


NORMAL END


(NORMAL ENDあとがき)

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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