どうして、まだアールバイパーは戦える。何度でも白蓮を守ってやると口にした。
白蓮「いいえ、もう貴方に私を守ることは出来ません。理由はどうあれ私は人間の敵になってしまいました」
近寄る新たな退魔師ども。何やら先程のチンピラっぽい奴等とは違い格式高そうな奴らが集まっているようだ。
星「あの紋章は……、まさか帝の正規軍っ!? それじゃあ完全に私達は……」
ミカド……? 歴史の授業にも出てくる1000年前のこの国を治めていたあの……!?
白蓮「ええ、人間に仇なす妖怪の集団ってことになります。確かに貴方の銀色の翼で蹴散らすことは不可能ではないと思います。でも、それでは私はいつまでも人間の敵になってしまいます……」
確かにいくら俺が白蓮を守ったところでそれは変わらない、いや守れば守る程白蓮は自分が目指していたモノから離れていってしまう!
それじゃあどうすれば……。
白蓮「逃げのびましょう! 私に考えがあります。でもここで捕まっては厄介です」
先程まで手ににしていた退魔師の亡骸から手を離すと、スックと立ちあがり、退却を促した。
残ったメンバーで必死にこの廃墟を離れる。ただただ全速力で、後ろを振り向かずに……。
散々飛び回って辿り着いた先は荒れた山岳地帯。ゴツゴツの岩肌が剥き出しであり、木々の姿は見られない。風も強く油断していると吹き飛ばされてしまいそうだ。
白蓮と星、そして俺達がその頂に降り立つ。風になびく金色の髪。俺は明らかに見とれていた。
ゆっくりとこちらを振り向く尼公。その手に握られていたのは無数のお札がつけられた鎖。恐らく先程の退魔師から奪ったものなのだろう。そして小さい声で、だが、ハッキリと聞こえるように語りかけた。
白蓮「○○さん……でしたね。ここで私を封印して下さい」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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