なんと白蓮は俺にこの場で自分を封印して欲しいと言い、その儀式に使うのであろう鎖を手渡してきたのだ。
もちろん驚くのは俺だけではない。星だって素っ頓狂な悲鳴を上げていた。
星「ちょ……聖! 一体何を……」
彼女の発言に俺は凍りつく。俺はこの最悪の事態から白蓮を守る為に死にそうになりながらも戦ったというのに。
しかし彼女は黙って首を横に振る。あくまでその意思を変えないようである。更に自分を封印するようにと俺に促してくる。
貴方「……出来ません。貴女を地中深くに閉じ込めるだなんて……出来る筈がありません!」
涙ながらに拒否する。しかし聖も譲らない。
白蓮「いいえ、私はここで封印されるべきなのです。私の考えは多くの人には受け入れられなかった。それに私は今ではすっかり人間に仇なす悪い妖怪です」
こうなってしまっては何を言っても聞かない。この頃の白蓮が1000年後と同じ性格ならば、それは明白である。
白蓮「さあ、もう時間がありません。きっと他の人間に捕まったら封印される前にどんな仕打ちをされる事か……。お願いです、貴方ならそんなことはしない。貴方の手で私を……」
そうだ、白蓮は人間の味方を装い、妖怪に手を貸していた裏切り者と認識されている。何かしらの報復を受けることも考えられるだろう。
それならば俺の手で然るべき歴史を紡ぐのも悪くはない。静かに鎖を掲げる。
貴方「わかりました。俺が安全に魔界の奥底へ封印します。でも、その前に……」
何か出会えた証を残しておきたかった。それで何かよい方法がないかと模索していたが……ああ、そうか! 命蓮寺の倉で見たあのボロボロの写真の正体は……。
貴方「俺達と出会えた証に絵を贈りたい」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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