ぬえ「やったわね……。正体不明に怯えて死ねッ!」

扇状に弾幕を展開するとその弾1つ1つに白い蛇「正体不明の種」を凄まじい速度で埋め込む。

刀使いの男B「わひぃっ! ケダモノだらけ!?」

刀使いの男A「ギエー、こいつは黒い悪魔っ!? 俺こいつ苦手なんだよ……」

弾1つ1つが彼等の苦手なものに見えているのだろう。よし、この混乱に乗じて逃げて……。

札使いの男A「私にそんな妖術など効かぬ!」

お札が投げ込まれると薄白い光の結界が展開される。俺の目では分からないが、刀の男たちが正気に戻ったところを見ると、正体不明の能力を無効にしてしまったと見える。

今度こそ追いつめられる。もうだめかと思った矢先……

???「一体何の騒ぎです?」

聞き覚えのある声がした。この凛とした声は間違いない、白蓮のものだ。

札使いの男B「ああっ、これは尼公様。性悪な妖怪が現れまして……」

札使いの男の一人がこちらを指差す。白蓮に眼差しは冷たく鋭い……。

白蓮「分かりました……。見たところ強大そうなので、もう下がっていて下さい。貴方達を失いたくない……」

白黒を基調とした服装、ウェーブのかかった独特中身を持つ少女。俺にとっては命の恩人であり、大切な人。

見覚えのある人、見覚えのある巻物。

なのに……なぜ?

幾何学模様を描く光の壁に囚われる。

貴方「どうして!? 俺が……こいつらのことも分からないのか?」

壁を必死に拳でドンドンと叩き訴えかける。しかし白蓮の表情は未だ硬いまま。

白蓮「ええ、知っていますよ。退治されるべき妖怪でしょう?」

俺は違う! その悲痛な叫びももはや届かない。まとめて光の籠に閉じ込められてしまった



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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