冥界のお屋敷は異様な光景に包まれていた。至る所お菓子だらけなのは幽々子もいることだしなんとなく想像がついたのだが、建物の横に何やら建造物が出来ている。おとぎ話によく出てくるお菓子の家に見えるが……
妖夢「幽々子様の思いつきでまさかこんなもの作る羽目になるとは……」
驚いた、本当にお菓子で出来ているらしい。というか小屋サイズとはいえ付き合わされた妖夢哀れ……。
白蓮「これ一人で作ったんですか? これは凄いですね。はい、疲れたでしょう? 甘いものをどうぞ」
妖夢「しばらくお菓子は見たくない……」
ありゃ、こりゃ重症だ……。後ろでは満面の笑みで幽々子がお菓子の家を眺めている。
幽々子「うんうん……。このお家でみんなをお出迎えしたらきっとビックリしてくれるわぁ♪」
カボチャ型のランタンまでつけて家を完全にハロウィン仕様にする。
白蓮「でもそうしたらこの家は食べられないんじゃ……」
幽々子「そうなのよねぇ……。妖夢、私が食べる分のお菓子を……」
サァっと妖夢の表情から血の気が失せる。いかん、このままでは妖夢が過労で死んでしまう! すぐさまお菓子を差し出した。
貴方「ハッピーハロウィン!」
幽々子「あらあら、気が利くじゃない。あのセリフもなしにお菓子をくれるだなんて」
間に合った……。ゴースト(仮装じゃなくて本物だけど)のイタズラ心をお菓子で引き止めることに成功したようだ。
このままでは手持ちが全て喰われてしまう。リアルお菓子の家だなんて面白いものも見られたし、俺はこの場を脱出することにした。
脱出!
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら