魔理沙の家に到着。白蓮が扉をノックする。

白蓮「トリック・オア・トリート」

突然乱暴に開かれる扉。泣き顔の魔理沙が飛び出してきた。

魔理沙「うわぁぁぁぁん!」

魔理沙「お菓子を作っている間にパチュリーにお菓子せがまれて、まだ出来ていないから今は渡せないって言ったら……わ、私の大事な……に気味の悪い……を生やして///」

白蓮「ちょ、魔理沙さんっ!? それってまさか……///」

ハッキリ言ってくれないと分からないぞ。もう一度はっきりと言うようにと促したら白蓮に睨まれた。ふと、壁に立てかけてある彼女のホウキに目が行った。何故か青い機械仕掛けの腕が1本生えていた。

なるほど、魔理沙の大事にしていたホウキに気味の悪い腕が生えたってことだな。なんでそんなことで恥ずかしがるんだろうか? あらぬ疑いをかけてしまったぞ。つーかこの腕って……

貴方「『アインハンダー』かよ! 手癖の悪い魔理沙らしい仮装だな……」

アインハンダー、その腕で敵の武装を奪い取るという特徴を持った外の世界のシューティングゲームだ。パチュリーがそれを知っているはずはないので、偶然の産物なのだろうが……。

向こうではしきりに魔理沙の体を隅々までチェックしようとする我らが住職の姿が。早く止めてあげよう。

魔理沙「こんな腕生やされてもう外に出られないぜ……」

貴方「そう? 斬新な仮装だと言って紅魔館辺りにでも繰り出してみたら? その腕でお菓子も取り放題だと思うけど。腕生やした戦闘機が活躍するゲームが昔あったし」

魔理沙「その発想はなかった。お礼だ、私の手作り受け取ってくれ!」

人数分のお菓子を投げ渡すと思い立ったら吉日と言わんばかりに腕のついたホウキで魔理沙は飛び立っていった。

後に一本腕のついた箒で幻想郷中のお菓子を集めまくった隻腕の魔法使い、人呼んで「エンディミオン」の伝説が語り継がれる事になるが、それはまた別のお話……


さて、帰ろう

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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