寒さが身にしみるとある冬の朝。俺は命蓮寺の部屋で目覚める。何の変哲もない俺にあてがわれた部屋。いつもと違う点といえば厨房が何だか騒がしい事と、焦げ臭いにおい……。
こんなにも広いのに、余程周りが静かなのだろう。バシバシこちらの鼓膜を刺激する。もしかしてまだ日の出から大して時間が過ぎていないのでは……。

焦げ臭いにおいは誰かが料理でやらかしてしまったと解釈できる……。白蓮に限ってそんなことはないだろうし誰だろうか……。

ひとまず様子を見る為に眠い目を擦り厨房に向かおうとしたが……。厨房に入ろうとするとエプロン姿の白蓮に通せんぼされてしまった。

白蓮「○○さんっ! 今日人里で何かしらの妖怪が暴れる筈です。なので今すぐ人里に向かって事前に阻止して下さい!」

はい? というか「筈」って何だ? 未来の出来事でも予知したのかな? 彼女はそれ一点張りで何故か厨房の中には入れてくれない。

白蓮「朝起きたばっかりなのにごめんなさいね」

おにぎりの入った透明な容器を手渡されて、半ば追い出される形で背中を押されてしまう。

むう、あれだけ焦っていたのだ。いったいどんな事件を予知したのだろうか……?

疑問は残るばかりだが、白蓮の言っていることが本当ならば止めに行かなければいけない。半信半疑の中、俺は銀翼「アールバイパー」の眠る格納庫へと足を運んだ。

白蓮「(どうにか○○さんを近づけずに済みました……。まだ、こっちに来させるわけにはいかないから……)」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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