白蓮「紫さんっ、待って!」
スキマに飲み込まれんとするパルスィに気付き白蓮が文字通りすっ飛んできた。
紫「あら、尼公さんはよく私に突っかかるわね」
ちょっと喧嘩腰になっていたので「まあまあ落ちついて」と妖怪賢者をなだめる。
白蓮「今回の異変で用意していたチョコレートが切れてしまったのです。急いで作りなおさないといけないので一人でも人手が欲しいなって……」
チラとパルスィの方を見てウインクする。ここにいる誰もが唖然として白蓮を見ている。
白蓮「まさか紫さんに頼むわけにもいきませんし……ね? パルスィちゃん、私がしっかり教えてあげますから……」
ちょっと強引に嫉妬妖怪の両肩を掴んで連れて行こうとする。
紫「ちょっと……」
パルスィ「えっ、えええっ!?」
当然困惑しまくりの二人。奇異のまなざしを向けられているというのに、ニコニコ笑顔を崩さない白蓮。流石……だ。
白蓮「あの子が反省すればいいのでしょう? それにこうした方が異変の原因も解決できますし、笑顔ももぉっと増えますよ♪」
そんな彼女にタジタジな紫。
紫「幻想郷の重大なルールなのに処分を勝手に決められたら……。やれやれどこぞの閻魔様の苦悩が垣間見えたわ……」
頭を抱えていたが、ようやく観念したのか、クルリと背を向けてしまった。
紫「尼公様、その子をボロ雑巾のようにコキ使ってやって頂戴。そして嫉妬妖怪、今回は命拾いしたけれど、次に何かやらかしたら……分かっているわね?」
そのままスキマに頭から入りこむと、また何処かへ行ってしまった。最後に欠伸する声が聞こえた気もする。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら