音沙汰もないまま、人里で過ごしているうちに日も傾いてきた。夜になってしまうのではと危惧し始めた頃に星がやって来た。

星「もうお仕事終わっていたんですね。お疲れ様、そろそろ帰りましょう。皆さんも待っていますよ」

よく分からない理由で今度は帰って来いと要請される。仕事自体は早めに片付いたので、時間をつぶすのに苦労してしまった。

そして命蓮寺に戻ると……

皆「ハッピーバレンタインっ!」
響子「タインっ……タインっ……タインっ……」

見渡す限りの茶色茶色……。チョコレートのパーティといったところか。

一輪「こうやって○○さんや参拝客にチョコレートを振る舞おうって企画だったんです。男性を驚かせる為に男の方には違う場所で時間を潰してもらっていました」

程なくしてピンク色の雲がふわふわとこちらに降りてくる。雲山も追い出された身といったところか。

雲山「久しぶりに家族に会ってきたワイ」

なるほど、それなら大量のチョコレートが必要になるわけだ。この際仏教と全然関係ないじゃんというツッコミは無粋というものだろう。

しかしこれだけのチョコレートを目の前にすると圧巻だ……。中央部には溶かしたチョコレートの泉まであるではないか。ありゃチョコレートフォンデュだぞ……。

白蓮「早苗さんに教わったのです。最近の外の世界でのチョコの楽しみ方の一つで、フルーツなんかに溶かしたチョコレートをつけて食べるんですって」

ああ、異変を知らせる時に命蓮寺に駆けこんでいたんだっけ。あの事件があったからこその逸品だな。

つーかこれ晩飯……?



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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