切れかかった夢見心地の意識の中、俺の体が布団の中に運ばれるような感覚を覚える。
声は聞こえる、白蓮の姿も確認できる。でも体が動かない。でも怖くない。疲労で倒れ込んだ体を、俺の頭をナデナデしているのだから。
白蓮「よしよし……。あら、そんなにギューって抱きついちゃって、私は抱き枕じゃありませんよ?」
分かっている、今の俺は眠りながら抱きついているらしいことは。でも体が動かない。とっても心地よいのだ。溶けていく、まるで温もりを得たチョコレートのように意識が溶けていく。甘くトロトロに……。
白蓮「もう、また甘えん坊さんのスイッチが入っちゃったんですね。分かりました、今日だけですよ? 一緒に寝てあげま……はうっ、胸に顔を埋めないでくださいなっ///」
あれ、怒鳴られた気がする。でもそれ以上に心地よいからまあいいや。包まれている、今は顔も包まれている。甘く柔らかな感覚が俺を麻痺させて意識を遠くへと持っていく……。
おやすみ、白蓮。また明日……
おしまい
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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